サッカー選手のもう一つの顔とも言えるのが背番号ですよね。
近年は番号固定制が当たり前になったために、この選手と言ったら何番!みたいなイメージもあるかと思います。
となると…その番号の意味というのも気になるところですよね。
今回はそんな背番号の意味を紹介したいと思います。
他にもこの番号を代表する有名な選手も紹介しますよ。
ということで今回は背番号9番編です!
Contents
サッカーの背番号9番の意味とは?
サッカーの背番号の意味・決め方を簡単に紹介
サッカーの背番号というのは、決して適当に決めているものではありません。
古くはポジションごとに番号が割り当てられており、番号を見れば役割がなんとなくわかる…といったものでした。
(元来の各ポジションの番号は、上記の図を参照)
近年は結構好きに番号を付けるようになってきた印象もありますが、現在でもこのポジションに由来した番号の付け方を見て取ることが出来ますよ。
フォーメーションと言いますか、戦術の発展の違いで国ごとに微妙に番号の意味が異なるのも面白いところ。
この辺りは非常に深いので、下記の記事で詳しく紹介しています。
背番号9の意味とは?
では、9番の意味とはいったい何なのか?
どこのポジションで何を象徴する番号なのかというと、こんな感じです。
・(エース)ストライカー
一言でタイプを説明すると、得点を取る選手が付けることが多いと言えるでしょう。
背番号発祥時には2-3-5というVフォーメーションが主流だったわけですが、9番と言うのはこの時の真ん中のフォワードの番号です。
各国で様々な戦術の発展と共に、背番号も国ごとの違いが出てくるのですが…どこの国でもセンターフォワードの番号というのは変わらなかったですね。
エース…に()を付けたのは、イングランドでは伝統的にエースストライカーが10番を付けるから。
9番はもう一人のフォワードが付けるという珍しい国です。
他の国では基本的にエースストライカーが9番を背負います。
プレースタイルはチームや監督の方針によって様々ですが、最前線に位置しゴールを狙う選手が付ける番号と言えますね。
1トップの場合はポストプレーヤーが最前線に入ることも多く、チームの得点数はシャドーの方が多い…なんてこともあるとは思いますが、最前線の選手が9番を付ける傾向にありますよ。
サッカーの背番号9番の有名選手を紹介!
背番号9の代表的な選手といったら誰か。
なるべく時代が偏らずに…広く取りたいので「この選手がいない!」とかがあるかもしれませんが…ご了承下さい。
プレースタイルは違えど、最前線の点取り屋には変わりないので…年代ごとに見てみましょうか。
往年の背番号9
往年ということで、背番号固定制度前の1995年以前の選手。
アルフレッド・ディ・ステファノ
ウーゴ・サンチェス
マルコ・ファン・バステン
元祖背番号9と言ったら…やはりディ・ステファノでしょう。
クライフが14番を選んだ理由に「9番はディ・ステファノ、10番はペレの番号だから」という言葉があるくらいです。
背番号が固定されていなかったものの、センターフォワードとして9番を背負ってプレーすることが非常に多かった選手です。
ウーゴ・サンチェスはメキシコ史上最高のストライカー。
1980年代~1990年代の選手でメキシコ代表はもちろん、当時のレアル・マドリードの中心選手です。
リーガ・エスパニョーラでは5度の得点王に輝いています。
こちらも1980年代~1990年代を代表するストライカーである、ファン・バステン。
3回のバロンドールを受賞した選手であり、黄金期のミランの象徴的選手ですね。
左右の足と、更には頭と…どこでも得点が奪える万能型ストライカーでした。
90年代後半~00年代の背番号9
そして90年代後半~00年代の9番です。
ロナウド
フィリッポ・インザーギ
ガブリエル・バティストゥータ
クリスティアーノ…ではなくブラジルの方のロナウドです。
バルセロナ時代にはロブソン監督に「戦術はロナウド」とまで言わしめた怪物的存在。
膝の怪我が最後までキャリアに暗い影を落とした印象がありますが…それ以前のロナウドはスピードに溢れ、テクニックもある本当に手が付けられない選手でしたね。
イタリアのマスコミが付けた「イル・フェノーメノ(超常現象)」というネームがピッタリな選手です。
インザーギは抜群の嗅覚を持つストライカーですね。
ディフェンスラインの裏を付くプレーが抜群に上手く、キーパーとの1対1が得意な選手でした。
サッカーが上手いわけではないですが…抜群の駆け引きの上手さとゴールの嗅覚で得点を量産したタイプです。
ゴールが非常に泥臭いこともあり、日本のファンとしてはゴン中山こと中山雅史選手と重なる部分があるかもしれませんね。
バティゴールの愛称でお馴染みのバティストゥータです。
90年代全般を代表するストライカーの1人と言って良いでしょう。
強烈なシュートが持ち味で、パワーはもちろん正確性の高いシュートがバティゴール。
正直テクニックがあるタイプではありませんが、どこからでもゴールが狙えるシュート力が怖い選手でした。
2010年以降の背番号9
最後に近年の背番号9です。
フェルナンド・トーレス
ルイス・スアレス
セルヒオ・アグエロ
サガン鳥栖で引退したばかりのフェルナンド・トーレス。
若いころは抜群のスピードと加速力を武器に、ディフェンスの裏のスペースを付く動きに優れたタイプでした。
それだけではなく、どんな形でも得点が取れる多彩なフィニッシュパターンと長身を活かしたポストプレーにも優れていたため、年を重ねてからも活躍が出来たと思います。
スペイン代表は…裏のスペースがあまりないサッカーだったので…正直合わなかったと思いますが、それでもしっかりと結果を残しています。
噛み付きなどの悪行が有名ではありますが…世界屈指のストライカーであるスアレス。
9番を付けておりストライカーとしての得点能力も非常に高いものの、アシストも非常に多いプレーヤーです。
ウルグアイ代表ではかつてはフォルラン、今ではカバーニがチームメイトということもあり、どちらかと言うとセカンドトップ的な役割も果たしています。
典型的なストライカーとは言えないかもしれませんが、攻撃面では全ての能力が高い万能型ですね。
アルゼンチン代表のアグエロですが、これまたスアレスみたいなタイプと言えるでしょうか?
シュートが非常に上手く、左右両足で…更には頭でも点が取れ、ディフェンスとの駆け引きが上手いタイプです。
しかし中盤に降りてきてボールを受けることも多く、ゴール前だけでなくゲームメイクにも顔を出していますね。
自身の事を10番タイプのプレーヤーと言っており、アトレティコ時代もシティでも10番を付けています。
アルゼンチン代表ではメッシがいますので9番を。
9.5番と言うとバッジョが有名ですが、そんな感じの…いや、もう少し9番よりの9.2番くらいのプレーヤーでしょう。
まとめ
ということで今回の記事のまとめです。
9番はエースストライカーの番号
但しイングランドではエースストライカーは10番
プレースタイルはあまり関係なく、チームのセンターフォワードが付けることが多い
国によって違いはあるものの、背番号はポジションに由来したものが多いです。
そのため、やはり似たタイプの選手と言いますか…イメージや特徴が近い選手が多くなるのが面白いところですよね。