サッカー選手のもう一つの顔とも言えるのが背番号ですよね。
近年は番号固定制が当たり前になったために、この選手と言ったら何番!みたいなイメージもあるかと思います。
となると…その番号の意味というのも気になるところですよね。
今回はそんな背番号の意味を紹介したいと思います。
他にもこの番号を代表する有名な選手も紹介しますよ。
ということで今回は背番号6番編です!
Contents
サッカーの背番号6番の意味とは?
サッカーの背番号の意味・決め方を簡単に紹介
サッカーの背番号というのは、決して適当に決めているものではありません。
古くはポジションごとに番号が割り当てられており、番号を見れば役割がなんとなくわかる…といったものでした。
(元来の各ポジションの番号は、上記の図を参照)
近年は結構好きに番号を付けるようになってきた印象もありますが、現在でもこのポジションに由来した番号の付け方を見て取ることが出来ますよ。
フォーメーションと言いますか、戦術の発展の違いで国ごとに微妙に番号の意味が異なるのも面白いところ。
この辺りは非常に深いので、下記の記事で詳しく紹介しています。
背番号6の意味とは?
では、6番の意味とはいったい何なのか?
どこのポジションで何を象徴する番号なのかというと、こんな感じです。
・セントラルハーフ(ボランチ)
・センターバック
・リベロ
・左サイドバック
一言でタイプを説明すると、守備的な選手が付けることが多いと言えるでしょう。
ただ6番は他の番号に比べると…色々なパターンがある番号かもしれません。
背番号発祥時には2-3-5というVフォーメーションが主流だったわけですが、6番と言うのはこの時の左のハーフバックの番号です。
各国で様々な戦術の発展と共に、背番号も国ごとの違いが出てくるのですが…この時に5番と6番が最終ラインに降りた国と、4番と6番が最終ラインに降りた国という違いが出てきます。
この時の降り方で大抵の国は6番が真ん中に入りCBとなるのですが、ブラジルでは左サイドに入ったことで6番は左サイドバックの番号に。
また、オランダでは3バックが主流だったためか…4番が中盤の底に。
そのため4バックになった際には4番がCBに降りたことで、6番はボランチの番号になりました。
このスタイルを深く受け継いでいるのが、オランダ人のクライフが監督だったバルセロナなど。
サッカーの背番号6番の有名選手を紹介!
背番号6の代表的な選手といったら誰か。
なるべく時代が偏らずに…広く取りたいので「この選手がいない!」とかがあるかもしれませんが…ご了承下さい。
先ほど紹介したようにパターンが3つあるので、それぞれ個別に紹介したいと思いますよ。
リベロに関してはセンターバックの1部とも言えますので、CBのところで紹介します。
セントラルハーフ
まずはセントラルハーフの選手。
マルク・ファン・ボメル
シャビ・エルナンデス
アンドレス・イニエスタ
ちょっと時代が偏ってしまいましたが…。
まずはバイエルンやオランダ代表屈指のディフェンシブハーフである、ファン・ボメル。
ボランチ=6番というのは先ほど紹介したようにオランダスタイルです。
ダブルボランチの場合は6番と8番が並びますが、どちらかと言うと6番が守備的、8番が攻撃的…というパターンが多いですね。
(他国の4番と8番も、4番が守備的)
オランダ屈指のボランチとして、代表でも6番をメインに付けてきました。
クラブでも6番でしたが…バルセロナ移籍時には17番に。
この時バルサで6番を付けていたのがシャビです。
バルセロナやスペイン代表で活躍したシャビも6番を代表するプレーヤー。
バルサでは26番や16番を付け、6番が空いてからはずっと6番を付けてプレーしていましたね。
カタールのアル・サッドに移籍してからも6番を選んでいます。
しかし…スペイン代表では大抵8番でした。
スペイン代表で6番を付けていたのがイニエスタです。
日本でもお馴染みのイニエスタは8番のイメージが強いでしょうか?
バルセロナでもヴィッセル神戸でも8番ですからね。
しかしスペイン代表では先ほど紹介したように6番でした。
シャビもイニエスタも攻撃的な選手ではありますが…世界的なセントラルハーフ。
6番に中盤のイメージがある方は、この辺りの選手が頭にあるかと思います。
ちなみに両者の背番号がクラブと代表で入れ替わる理由はこちらからどうぞ。
センターバック
そしてセンターバックの選手です。
フランコ・バレージ
リカルド・カルヴァーリョ
ジョン・テリー
まずはリベロと言ったらこの人、フランコ・バレージです。
ACミランの6番は彼の功績を称え永久欠番となっています。
CBとしては小柄でしたが、鋭い読みと積極的な攻撃参加が持ち味の選手でした。
イタリア代表では2番のイメージがあるかもしれませんが…これは当時のイタリア代表はアルファベット順で番号を割り振っていたからです。
1番はGKに…2番からDFのアルファベット順ということで、Bから始まるバレージは2番が多かったようです。
1994年はキャプテンだったので番号が選べたため(イタリア代表謎の特権)、代名詞とも言える6番を選択しています。
続いてチェルシーやポルトガル代表で活躍したカルヴァーリョです。
鋭い読みを武器にしたスイーパータイプのセンターバックと言えるでしょうか。
先ほど紹介したバレージと比較するような声もありましたね。
チェルシーでは、加入前年に引退したマルセル・デサイーの穴を埋めるべく獲得した選手。
カルヴァーリョの前の6番は、このデサイーでした。
最後は同じくチェルシーで…そしてイングランド代表で活躍した闘将ジョン・テリー。
テリーと言うと…チェルシーの26番の印象が強いかもしれません。
しかしイングランド代表では大抵6番を付け、センターバックの主軸としてプレーしていましたね。
ちなみに彼の26番は6番が由来…ではなく、チェルシーでトップチームに上がった時に与えられた番号だそうです。
(この当時の6番は…またまたデサイー)
デサイー引退に伴い6番が空くのですが、26番をラッキーナンバーとして使い続けました。
(そのためカルヴァーリョが6番を選択)
左サイドバック
最後に左サイドバックです。
ロベルト・カルロス
フィリペ・ルイス
マルセロ
ブラジル特有の番号だけに、必然的にブラジルの選手が多いですね。
しかも面白いのは母国のナショナルチームでは6番を付けて、クラブでは違う番号を付けている選手が多いということ。
ブラジル代表の伝統を重んじているようで…こういうのって良いですよね。
まずは悪魔の左足、ロベルト・カルロス。
ブラジルの左サイドバックと言ったらやっぱりこの人でしょう。
欧州初挑戦となったインテルでこそ、ブラジルの流れで6番を選びましたが…レアルやフェネルバフチェでは3番(欧州の左サイドバックの番号)に変更。
コリンチャンス移籍でブラジルに戻ると、再び背番号を6番にするという…数字よりも左サイドバックにこだわった選手です。
続いて左サイドバックだけでなく、左ならハーフもウィングも務めるフィリペ・ルイス。
彼もブラジル代表では6番を付けていますが、デポルティーボやアトレティコでは3番を付けました。
フラメンゴ移籍でブラジルに戻ってからは16番ということで、6番にゆかりのある番号を選択している辺りもロベカルと同様ですね。
(6番はレネという左サイドバックの選手が既に付けていたため)
最後にレアル・マドリードで活躍しているマルセロです。
彼もブラジル代表の左サイドバックとして6番や16番でプレーしていました。
しかしクラブでの12番のイメージが強い方も多いでしょう。
12番はお気に入りの番号だそうで、生まれた日(5月12日)に由来しています。
そのため代表でも背番号を12に変更!
ブラジル代表でGK以外が12番を背負うのはマルセロが初だったそうです。
まとめ
ということで今回の記事のまとめです。
6番はセントラルハーフやセンターバックの番号
ブラジルでは伝統的に左サイドバックの番号
国によって違いはあるものの、背番号はポジションに由来したものが多いです。
そのため、やはり似たタイプの選手と言いますか…イメージや特徴が近い選手が多くなるのが面白いところですよね。