サッカー選手のもう一つの顔とも言えるのが背番号ですよね。
近年は番号固定制が当たり前になったために、この選手と言ったら何番!みたいなイメージもあるかと思います。
となると…その番号の意味というのも気になるところですよね。
今回はそんな背番号の意味を紹介したいと思います。
他にもこの番号を代表する有名な選手も紹介しますよ。
ということで今回は背番号8番編です!
Contents
サッカーの背番号8番の意味とは?
サッカーの背番号の意味・決め方を簡単に紹介
サッカーの背番号というのは、決して適当に決めているものではありません。
古くはポジションごとに番号が割り当てられており、番号を見れば役割がなんとなくわかる…といったものでした。
(元来の各ポジションの番号は、上記の図を参照)
近年は結構好きに番号を付けるようになってきた印象もありますが、現在でもこのポジションに由来した番号の付け方を見て取ることが出来ますよ。
フォーメーションと言いますか、戦術の発展の違いで国ごとに微妙に番号の意味が異なるのも面白いところ。
この辺りは非常に深いので、下記の記事で詳しく紹介しています。
背番号8の意味とは?
では、8番の意味とはいったい何なのか?
どこのポジションで何を象徴する番号なのかというと、こんな感じです。
・セントラルハーフ
・ミスターセレッソ
一言でタイプを説明すると、攻守両用なMFの選手が付けることが多いと言えるでしょう。
背番号発祥時には2-3-5というVフォーメーションが主流だったわけですが、8番と言うのはこの時の右から2人目のフォワードの番号です。
各国で様々な戦術の発展と共に、背番号も国ごとの違いが出てくるのですが…どこの国でも次の段階ではフォワードの枚数が減り、8番と10番が中盤に降りてきます。
その後の流れでは10番に比べると、更に1列…半列ほど降りていくイメージですね。
近年はダブルボランチを使うチームが多いことから、ボランチのうちの片方が付けることが多くなっています。
国によってもう1枚の番号は違いますが(4番か6番が多い)、元々FWの番号だっただけに…4番6番に比べると攻撃的な選手が付けることが多いですね。
しかしブラジルを筆頭に、守備的な選手が8番でボランチ…というパターンもあります。
中盤がダイヤモンドであればセントラルハーフ、インサイドハーフ(主に左側)の番号が基本となります。
プレースタイルとしては攻守両方の平均的能力が高い万能型で、どちらかと言うと攻撃面での能力が高い選手…の番号と言えるでしょうか。
そしてちょっと特殊な話ではありますが…ソレッソ大阪にとって8番というのは特別な番号です。
ミスターセレッソと言われた森島寛晃選手が背負っていた番号であり、その後もセレッソを代表する選手に引き継がれています。
サッカーの背番号8番の有名選手を紹介!
背番号8の代表的な選手といったら誰か。
なるべく時代が偏らずに…広く取りたいので「この選手がいない!」とかがあるかもしれませんが…ご了承下さい。
ボランチ・セントラルハーフは攻撃的な選手と、守備的な選手の両方を分けて紹介します。
攻撃的MF
まずは攻撃的MFの選手。
フランク・ランパード
シャビ・エルナンデス
アンドレス・イニエスタ
ちょっと時代が偏ってしまいましたが…。
まずはランパードですがセントラルハーフが本職の選手ですね。
イングランドは4-4-2フラットが多いので、ボランチでプレーしていました。
(ボランチはポジションを表す言葉じゃないですが…)
リヴァプールのジェラードと共に、攻守両用の万能型ではあるものの…どちらかと言うと攻撃的なセントラルの代表的な選手かと思います。
他にもイタリア代表やユヴェントスで活躍した、クラウディオ・マルキージオなんかもこのタイプでしょう。
そしてバルセロナ黄金期を支えた、シャビとイニエスタ。
中盤3枚で底にブスケッツやトゥーレを入れることが多かったため、どちらも攻撃面での役割を多く求められていたかと思います。
もちろん守備面でもポジション柄、一定以上の能力を持ったオールラウンダーではありました。
しかし真価はやはり攻撃を作り出す部分や、自ら持ち込むアタッカーとしての能力でしょう。
攻撃的なMFという意味では、この2人が代表的な選手でしょうね。
ちなみに、彼らはバルサとスペイン代表では背番号が逆になる(6番と8番)というのが面白いところ。
その理由は別記事で考察しています。
守備的MF
そして守備的MFの選手です。
ドゥンガ
エドガー・ダーヴィッツ
ジェンナーロ・ガットゥーゾ
まずは日本でもお馴染みのドゥンガ。
ジュビロ磐田でも8番を付けてプレーしていましたね。
ブラジルは戦術発展の歴史上、早い段階で4-2-4に移行しています。
そのため、この時に中盤の2枚(守備的MF)となった5番と8番が守備的MFというイメージが残っています。
近年こそ攻撃的な選手が8番を付けることも増えてきましたが、90年代頃までは守備的な選手の番号でした。
続いてダーヴィッツですが、あの独特のゴーグルでお馴染みですね。
ダーヴィッツは結構背番号が変わっているので…8番のイメージはあまりないかもしれません。
ユヴェントス時代の26番のイメージでしょうかね?
闘犬というあだ名の通り、ピッチを所狭しと駆け回りハードワーク出来る選手でしたね。
テクニックも優れたものを持っていましたが、やはりあの守備力の高さと運動量が特徴的な選手です。
最後にガットゥーゾですが、ミランでも代表でも背番号8のイメージですね。
ピルロの相方として、2人分の守備を受け持った選手…と言って良いでしょう。
なぜ8番なのか…というと謎だったりしますが、ディフェンシブなセントラルハーフの代表的な選手ですね。
ミスターセレッソ
最後にミスターセレッソです。
森島寛晃
香川真司
清武弘嗣
柿谷曜一朗
ミスターセレッソと言ったらモリシこと、森島寛晃選手。
ヤンマー時代よりセレッソで過ごし、生涯セレッソだった選手です。
クラブが苦しい時も良い時も、セレッソで戦い続けたことで「セレッソの象徴」として特別視されるように。
そのため、森島寛晃選手が背負い続けた8番はセレッソを象徴する番号になりましたね。
引退時には自らの手で香川真司選手に8番のユニフォームを手渡し、ミスターセレッソは香川真司選手に継承。
香川真司選手がドルトムントに移籍したことで欠番に。
その後はセレッソの中心選手に成長した清武弘嗣選手に8番が継承されます。
清武弘嗣選手のニュルンベルク移籍に伴い、柿谷曜一朗選手に継承されるのですが…この時に逸話があります。
実は柿谷曜一朗選手も2012シーズン終了後に同じくニュルンベルクに移籍予定だったそうです。
(清武弘嗣選手は2012年7月に移籍)
しかし森島寛晃選手に自宅に招かれ、直々に背番号8の継承を伝えられたそうで…迷うことなくセレッソの8番を取ったとのこと。
そのくらいセレッソでは8番は重い番号になっています。
柿谷曜一朗選手のバーゼル移籍に伴い欠番となりますが、2016年にセレッソに復帰し再び8番を付けています。
まとめ
ということで今回の記事のまとめです。
8番はセントラルハーフの番号
攻撃的な選手が付けることが多いが、守備的な選手も
セレッソでは象徴的なナンバー
国によって違いはあるものの、背番号はポジションに由来したものが多いです。
そのため、やはり似たタイプの選手と言いますか…イメージや特徴が近い選手が多くなるのが面白いところですよね。