マンチェスターユナイテッドやレアルマドリード、ACミランなどの名立たる名クラブで活躍し、更にはイングランド代表でキャプテンも務めたデビット・ベッカム。
90年代~00年代を代表するトッププレイヤーの1人ですが、最近の方はいったいどんな選手だったのか知らない方も多いですよね。
いったいどんなプレースタイルの選手だったのでしょうか?
現代で言えば誰のような選手だったのか気になるところ。
その素晴らしいキックの精度と、日本ではイケメン具合に注目が集まった選手です。
しかし彼の凄さはそれだけではないんです。
ベッカムのプロフィール!
ベッカムのプレースタイルの特徴は?
ベッカムのプレースタイルですが、一言で言い表すならクロッサーが適しているでしょうか?
その正確無比な右足から放り込まれるクロスで数多くの得点をアシストしています。
中距離長距離のキックを正確に蹴る能力に優れており、縦や横パスというよりもピッチを斜めに横切るキックが多かったですね。
もちろんキックの技術が高いのでフリーキックも非常に上手かったです。
ただ全てのキックがインフロントから蹴られる印象で、アウトサイドを使ったパスなどはほとんど使わなかった(蹴れなかった)印象。
多彩なキックを蹴り分けられたら…更にとんでもないプレーヤーだったでしょうね。
サイドハーフだけに縦に突破してクロスを上げるシーンもありましたが、ドリブルはそれほど上手くはなく推進力も無かったですね。
相手を交わし切る前や、フリーで受けて寄せられる前に放り込むクロスが多かったです。
現在も現役の選手で似たプレースタイルというと…エバートンの生きる伝説レイトン・ベインズでしょうかね?
左利きであり、ポジションもサイドバックですが…クロスの精度やボールの軌道が似ていると思います。
フリーキックのモーションなんかも似ていますよね。
べインズのプレー動画はこちらです。
ベッカムの最大の凄さは一体なに?
ベッカムの最大の凄さと言えば、やはりキックの精度ということになるでしょう。
これが1番の武器だったことは間違いないでしょう。
それを支えていたのが運動量の豊富さと献身性かと。
あの甘いマスクとキックの美しさからは想像出来ないくらい泥臭い選手でしたよね。
キックを除けば…かなり地味なチームの汗かき役といったプレーヤーだったに違いないかと思ってしまいます。
サイドということもありますが、運動量とポジショニングの良さでフリーでボールを受けることも多かったですね。
止まったボールを蹴る技術はピカイチだったので、ディフェンダーに寄せられる前に放りこむボールは高確率でチャンスに!
止まったボールだけでなく、動いているボールを蹴らせても精度が高かったのも特徴ですね。
視野は決して広い選手ではなかったと思いますが、フリーの状況であればまず最終ラインの裏を見る…そしてそこに正確に蹴れる、それが凄さです。
自分の武器をしっかりと把握して、それを最大限に活かした選手だったかと思いますよ。
凄さがわかるのは…やはりこの動画でしょう。
ベッカムは史上最高のSMFか?
ベッカムは史上最高のサイドハーフ…かどうかはわかりませんが、史上最高のクロッサーですね。
時代や国により戦術も流行がありますが、サイドの選手の主流はアタッカーでしょうか?
アタッカーが好きな監督からすればベッカムは史上最高どころか…試合に出ることも出来ない選手に。
クロッサーとしての役割を与えれば、史上最高の選手になるでしょう。
サッカーって不思議なもので、戦術やポジション・役割で良い選手になったりダメな選手になったり。
脚が速いわけでもなく、キープ力があるわけでもなく、ドリブルが上手いわけでもない…そう考えると史上最高のSMFとは言えないかもしれません。
総合的な能力は決して高いとは言えない選手でしたからね。
しかしそれ以上に右足の精度とボールスピードが素晴らしかった。
極端な言い方をすると、1つのことしか出来ないけれども…それだけは世界最高の能力を持つ職人的な選手。
あれだけのクロッサーはなかなか存在せず、歴代のサッカー選手を見てもトップクラスだと思います。
まとめ
ということで今回の記事のまとめです。
ベッカムのプレースタイルはクロッサー
最大の凄さはキックの精度だが、それを支える運動量が凄い
ベッカムは史上最高のクロッサー
日本ではイケメン枠扱いとなっており、過小評価されている選手だという印象がありますね。
一芸に秀でており、それしか出来ないとも言えますが…磨いて磨いてそれで世界を獲ったとも言えるでしょう。
なかなか出てこない珍しいタイプのプレーヤーですし、現在はスピードのある選手が好まれる時代。
また彼のような選手が出てくると面白いんですけどね。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。